遺品整理は、故人の遺品を整理し、その生前の思い出や家族との絆を大切にしながら、不要なものを処分する作業です。この作業は遺族にとって大変な負担となることが多く、遺品整理業者の利用が増えています。
では、遺品整理業者は具体的にどのようなサービスを提供し、費用はどのくらいかかるのでしょうか?今回は、岩手県で出張買取サービスを提供する「出張買取スキット」より、遺品整理の費用相場や費用負担を安く抑える方法をテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。
遺品整理とは何か?
遺品整理とは、故人の生活用品や住まいを片付ける作業であり、処分するものと残しておくものに仕分けするだけでなく、一部の遺品を親族や友人で「形見分け」することもあります。また、遺品整理を自分で行う場合には時間をかけて、故人との思い出を整理できます。
ただし、遺品の量が多かったり、故人の暮らしていた住居が賃貸であった場合などは、遺品整理に多くの労力が必要で時間の余裕も持てないため、遺品整理業者に作業を任せるケースが多くあります。
遺品整理業者とは?
遺品整理業者とは、故人の遺品整理に関する知識を所持する業者であり、家財の撤去のみを行う残地物撤去業者とは別のものです。遺品整理業者が実施可能な作業については、以下を参考にしてください。
遺品を残すものと処分するものに仕分けする
遺品整理では、遺品を全て処分するのではなく正しく仕分けする作業が必要です。遺品の中には、貴重品や重要な書類などが紛れていることが多く、この仕分け作業が重要な役割を果たします。
また、遺品整理業者に「手紙は捨てないでほしい」「写真やアルバムは残してほしい」などの依頼をしておけば、依頼主の希望に沿った作業をしてもらえます。
家財の搬出と不用品の処理
遺品整理業者には、使わなくなった家財や不用品を処分する作業も依頼できます。特に故人が賃貸物件に一人で暮らしていた場合には、多くの家財が不要になるでしょう。
遺品整理業者は不用品処分に関するノウハウも所持しているため、二階から大型家具を搬出するなど、個人では難しい作業も任せられます。
簡易清掃や特殊清掃
遺品整理の後には、簡易清掃を実施して作業が完了します。孤独死など故人の住居に特殊清掃が必要な場合は、遺品整理業者が専門業者を手配可能です。
遺品の供養
遺品整理業者では必要に応じて、故人が愛用していた不用品を供養することも可能です。供養を希望する方は、事前に申し出ておきましょう。
遺品整理業者に遺品整理を依頼する際の費用相場
遺品整理業者に遺品整理を依頼する際の費用相場は、次の通りです。自分で遺品整理をする場合でも不用品処分や清掃に別途費用がかかるため、コストと労力を考えた上で比較をすると良いでしょう。
間取り1K/1R(作業人数1〜2名):5〜8万円
間取り1DK/2K(作業人数2〜3名):9〜12万円
間取り1LDK/2DK(作業人数2〜5名):13〜16万円
間取り2LDK/3DK(作業人数3〜7名):17〜20万円
間取り3LDK/4DK(作業人数4〜8名):21〜24万円
間取り4DK/5DK〜(作業人数4〜10名):25万円〜
また、遺品整理の費用は不用品の量や住まいの立地によって異なります。エレベーターがない3階以上の階での作業や不用品の量が多い時には、相場以上のコストがかかるケースもあります。
広い家に暮らしていても、不用品の量が少なく一階建の場合では、相場より安く遺品整理を完了できるでしょう。
遺品整理のオプションにかかる費用の相場
遺品整理の作業内容は状況や依頼主の希望により異なるため、大半の場合、次のような作業はオプションとして用意されています。
・ハウスクリーニング:30,000円〜
・消臭・消毒作業:10,000円〜
・害虫駆除:10,000円〜
・遺品供養:20,000円〜
・家屋の解体:20,000円〜/1坪
遺品整理にかかる費用を安く抑える方法とは?
遺品整理にかかる費用は、不用品の量や作業場所の立地、さらに選択するオプションによって大きく変わります。そのため、遺品整理にかかる費用を少なくするためには、次のような方法が有効です。
依頼主が自分で遺品整理作業の一部を済ませておく
遺品整理を全て自分で実施することは不可能だと感じている方でも、遺品整理の作業の一部を済ませることで、不用品の量を減らしたり遺品整理作業を少なくしたりできます。
例えば、「遺品の仕分けは自分たちで行う」「大型家財の処分のみを業者に依頼する」などの方法であれば、大幅に遺品整理にかかる費用を減らせるでしょう。
相見積もりをとって業者を比較する
遺品整理業者の見積もり基準は、業者ごとに異なります。複数の業者から相見積もりをとり、費用やサービス内容を比較してください。ただし、安ければ安いほどいい…と思う気持ちはわかりますが、極端に安い業者ですとサービス内容が満足のいかないものであったり、多くの追加費用が発生するケースもありますので、その見極めが重要です。
買取サービスを活用する
遺品の中に、未使用品やブランド品など買取可能なものが含まれている場合には、買取サービスを活用して遺品整理にかかる費用と相殺しましょう。売却予定の遺品の価値を把握し、相場で買い取ってくれるサービスを探してください。買取サービスを用意している遺品整理業者もあります。
余裕があるスケジュールを考える
遺品整理業者との交渉で値引きを考えている方は、作業完了日希望日までに余裕を持たせると良いです。遺品整理業者の都合が良いタイミングで作業ができるようにすれば、値引き交渉が進めやすくなる可能性があります。
遺品整理を安く抑えたい時に知っておくべきこととは?
遺品整理業者との交渉や自分の工夫で遺品整理作業の費用を安く抑えても、次のようなポイントを理解していなければ、想定外のコストがかかる可能性があります。
遺品整理の費用を安くしたいと考えている方は、事前に以下の点を確認しておきましょう。
見積もりに含まれていなかった追加料金が発生する
実際に遺品整理作業が完了してから、見積もりに含まれていなかった追加料金が発生することがあります。
別料金が請求される可能性が考えられる品目は、以下の通りです。
・危険物(ライター・電池・スプレー缶)
・液体物(生ゴミ・洗剤)
・リサイクル家電(洗濯機・冷蔵庫)
・瓦礫関係(ブロック・鉢植えの土)
追加料金の可能性の有無については、口頭ではなく見積書に明記されているか確認してください。
特定の品目の回収・処分を拒否される
医療機器や危険物、グランドピアノなどの重いものを回収できない、処分できない品目として設定している業者もあります。遺品の一部が処分されないまま作業が終了すれば、他の業者に不用品処分を依頼しなければいけません。
見積もり依頼時には、遺品の中に回収できないものがないか、処分できない品目は何かなどのポイントも確認しましょう。
まとめ:遺品整理の費用相場はいくら?費用負担を安く抑える方法も紹介!
いかがでしたか?今回の内容としては、
・遺品整理には多くの時間と労力がかかる
・遺品整理業者に遺品整理を依頼すれば遺品の分別や不用品処分まで任せられる
・遺品整理業者で遺品整理にかかる費用は1R程度の広さの部屋で5万円〜
・遺品整理にかかる費用を安く抑えたい場合には自分でできる作業を実施しておくと良い
・遺品整理作業で発生する可能性がある追加料金や回収不可な品目は事前に確認する
以上の点が重要なポイントでした。遺品整理を自分で行うことが難しいと感じる方は、遺品整理業者を活用するべきですが、費用負担が気になる方は今回紹介した費用負担を安く抑える方法を、参考にしていただければと思います。
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